布素材と並んでつまみ細工に欠かせないのが接着剤です。
接着剤には糊とボンドがあります。
糊
つまみ細工に使われる糊としてはつまみ細工専用の糊があります。
正麩糊(しょうふのり)、でんぷん糊、姫糊なども使われますが、水分により固さが変わるので、水分の調整が難しくなります。
初心者のうちは、つまみ細工専用の糊を使用し、糊の固さなどを確認した方が良いでしょう。
例えば、でんぷん糊は文房具でも購入できる最も手に入れやすいものですが、水分が多いため、ちりめんなどでは縮みやすい難点があります。
その他の糊はある程度の固さがあり、水を足して練り直すことで自分の好みの固さに調整して使うことができます。
ボンド
木工用ボンドや手芸用ボンドも、つまみ細工によく使われます。
ボンドはレーヨンや綿などの素材とは相性がよく、よくつきます。
乾く前は白色ですが、乾くと透明になります。
また、花芯やビーズの接着にも使うことができます。
用途に応じてボンドも使い分けるようにしましょう。
糊板と糊ベラ
糊板とはつまみ片を並べて糊の上に置くための木の板で、糊ベラとは糊を糊板に伸ばすためのヘラのことです。
糊板は水を含んでも反らなければどんなものでも代用できます。
木のまな板などでも代用できますが、水分を吸いやすくするために目の細かい紙やすりなどで少し表面を削っておくとよいでしょう。
ピンセット
ピンセットはつまみ細工を制作する上で最も大切な道具です。
つまみ細工用のピンセットは握りが軽く、長時間使用していても疲れにくく、つまみやすくなっています。
他のものを使用する場合は先端が細く尖っていて、ギザギザしていない真っ直ぐなものを用意します。握る時に硬すぎると手が疲れやすくなるので、軽く握れるものがおすすめです。
ハサミ
ハサミは、つまみ片をカットする時に使います。
職人は握りバサミを使うこともありますが、初心者は布用のハサミをおすすめします。
つまみ細工の制作に適しているのは、刃先が細く尖っていて切れ味のよいものです。
ロータリーカッター
つまみ細工は、布を正確に正方形にカットすることできれいに一弁一弁のつまみ片が揃います。そのた
めに、方眼定規の目盛りを使い、刃が円盤状になったロータリーカッターで布をカットします。
円盤の直径は45mmか、それ以上のサイズのものが使いやすく便利です。
なお、カッターの刃は切れ味が落ちてきたら交換する消耗品です。
方眼定規
基本は長さ50cm、幅5~10cmのものをおすすめします。
5mm刻みの線と1mm刻みの目盛りがあるものを選ぶと、様々なサイズで布をカットすることができます。
カッティングマット
カッティングマットは布をカットする時に下に敷いて使います。
目盛りつきのものは方眼定規の目盛りに布を合わせ、生地の縦と横を揃えてカットすることができます。
カッティングマットは柔らかすぎず、適度に硬さのあるものを用意しましょう。
目盛りが粘着質なものもあるので、布が付きすぎないをものをおすすめします。
消耗品なので、状態が悪くなったら交換してください。
文鎮
カットする際に布や方眼定規がずれるのを防ぐために、文鎮など重みのあるものがあると便利です。
下敷き
文房具の下敷きやクリアファイルはボンドのついたつまみ片を置いておくために必要です。
つまみ片がくっつかないよう、表面のツルツルとしたものがおすすめです。
やっとこ・ニッパー・目打ち
丸やっとこ、平やっとこ、ニッパーの手芸用工具3点や目打ちは、土台を作ったり組み上げる際に使います。
コンパス・円定規
コンパスや円定規は土台を作る際に、円を描くために便利です。
濡れた手拭き
糊やボンドがついたままのピンセットや指で作業すると、作品を汚してしまうので、常に濡れた手拭きで拭き取りながら作業する必要があります。
汚れたらすぐに拭き取るということを徹底しましょう。
小さなトレイ
ビーズや花芯などに使われるペップなど細かな材料はなくなりやすいので、トレイに入れておくと安心です。
くず入れ
布のカットや糸くずで机の上が散らかると作業がしづらくなります。
小さなくず入れを用意しておくと便利です。